私は、結婚するまで八年間兵庫県の神戸で一人暮らしをしていました。最初は、初めての都会での暮らしの楽しみと知っている人が全くいない土地での暮らしの不安が入り混じっていました。そして、高校最後の春休みに神戸のマンションに引っ越したので、本当に知り合いが一人もいなくて、毎日心細く思っていました。でも、春休みの間に道を覚えようと色々な所に行っていました。すると、その時に人の温かさに気付きました。私の中では、都会の人は冷たくて自分中心な人が多いと思っていましたが、全く違いました。

私が、携帯を見ながらも道が分からなくて、困っていた時に子供連れのお母さんが優しく話しかけてきてくれたのを今でも覚えています。その時は、本当に優しく丁寧に道順を教えてくれて、とても助かったと同時に人の温かさを感じる事が出来ました。それから暫くして、学校に通い始めても色々な人の温かさを知る事が出来ました。落し物をした子がいたら直ぐに伝えてあげて渡したり、子供が迷子になっていたら多くの人がその子の家族を探してあげたり、全く知らない人同士が支えあっている様子が素敵でした。そんな光景を見ていると、私も誰かのために何かをしてあげたいと思えるところでした。また、いつか兵庫県に戻って、人の優しさや温かさを感じたいです。