個性豊かで多様な文化に触れられる兵庫県の歴史と現状


日本のほぼ中央に位置している兵庫県。北は日本海に面し、南は瀬戸内海から淡路島を介して太平洋へと続いているという、本州でも唯一の南北両方が海に接している珍しい県です。兵庫県は、大都市だけでなく農山村や離島などのさまざまな地域で構成されており、その多様な歴史や風土、産業などの違いから摂津(神戸・阪神)、播磨、但馬、丹波、淡路という5つの個性豊かなエリアに分けることができます。

そして兵庫県は、1868年に神戸港が開港して以来、国際性の高い地域として日本の国際化、近代化の先駆けになりました。日本の玄関口として世界各国や日本各地との陸、海、空の交通アクセスを整備し、映画やゴルフといった欧米の文化を日本各地へ広めたり、カラオケやアニメーションなどの日本文化を世界に広げたりと、異文化コミュニケーションの橋渡し的な役割も担っています。それに加えて、国際規格の住宅やトップレベルの教育を行う外国人学校、外国語対応可能な病院や生活相談機関、教会など、外国の方々によって住みやすい環境も作られています。

現在、自治体が直面しているさまざまな課題を解決するためには、地域や国境の枠を超えた取り組みが欠かせません。そのことから、友好・姉妹州省などとの1対1の自治体交流と共あわせて、自治体が抱える課題に他地域で協力しあいながら取り組もうとしています。例えば医師不足の問題。人口に対する医師数は兵庫県全体だと全国平均並みであるものの、播磨や但馬においては医師不足が続いている状況です。そこで、兵庫県内の医師不足の状況を把握・分析し、医師のキャリア形成支援や医師が不足している病院へのサポートを行う「兵庫県地域医療支援センター」が2014年4月に設置されました。県をあげて医師確保に努め、地域偏在の問題を解消しようと動いています。もちろんそれだけではなく、こちらの兵庫県の医師求人特集のようなインターネット上の求人サイトでも幅広く募集をかけています。

「日本の縮図」と呼ばれることもある兵庫県。県の魅力を底上げするために、これからもさまざまな取り組みが行われることでしょう。

Kobe cityscape and skyline with port view from mountain.